HOME
WHAT'S NEW
SITEMAP
ATELIER TECHNE
CONCEPT
ARCHITECT
BLOG
RECRUIT
ACCESS
GALLERY
APARTMENT
WELFARE
RESIDENCE1
RESIDENCE2
MEDICAL FACILITY
OFFICE
COMMERCIAL
PROJECT
URBAN RENEWAL
 
 
松山Y邸
所在地 愛媛県松山市古川北
用途 独立住宅(増築)
構造・規模 S造・2階
竣工 1993年4月
 
 
 
 
日経アーキテクチュア1993年11月29日号 掲載  
鉄骨の構造体を表現要素に 厳しさや豊かさを表現

「松山Y邸」は松山市南部の閑静な住宅街の角地に建つ。この計画は,30年前に建てられた木造平屋住宅の一部を取り壊し,2つの個室と玄関,接客スペースを増築するというもの。

まず西側道路と75度の角度で厚い白壁を立てて,玄関までの短いアプローチに深みのある印象を与えながら,細長い増築スペースを南北に二分した。北側のエントランスコートは軒先空間として周辺に開放し,南側は半円形のもう一枚の白壁によって囲んでホールとし閉ざされた静かな世界をつくり出した。

それら内外2つの空間上部に当たる2階部分に前面道路と15度の角度で,片方向ブレース構造によるシルバーメタリックのボックスが浮かぶ。敷地の形状は不整形であるが,建築の明確な幾何学的形態と軸線をずらした計画で,特徴のない街並みに緊張感とダイナミズムを生み出した。

このボックスは,一辺2750mmの立方体5つが連なって構成されている。北側の2つと南側の2つはそれぞれ性格の異なる個室,真ん中はそれらの前室である。敷地周辺を見通すことができる場所であり,ワークスペースとして日常の様々な作業の場として利用されている。

ワークスペースからは小さなデッキがホールの吹抜に突き出しており,ここで2つの空間は連続する。内外部ともに鉄骨が露呈しているボックスは,ホールでその構造体を明らかにする。ここでは,しっくい壁と大理石の床、そして鉄骨の骨格とディテールを表現要素として,空間に厳しさとともに豊かさと多様性を生み出した。

しっくいの白い壁は,四季折々の自然や天候を印象的に映し出し,変化する光の色や濃さが循環する時の流れを語りかけている。


株式会社アトリエ テクネ
一級建築士事務所 企画.設計
Copyright © Atelier Techne Corporation. All Rights Reserved.